ところかわれば?

ジェンベのフルカスタムオーダー選定会を昨日行い、たくさんの方々とお話させていただきました。
ご自分の今のジェンベとのスタンスや好みの音、使用シーンなど、それぞれの方々にあった桶を持ち出してじっくり話し合うのですが、昨日沢山聞かれたのが「ジェンベの産地でどこがどう違うのか?」という質問です。マリは?ギニアは?コートジボアールは?その他「木は何がいいの?」や「皮を被せると音が変わるの?」という定番級のご質問も多かったです。

産地による違いは自分たちは慣れちゃってて気になることが全く無いことなのですが、もちろんジェンベを初めて、しかもフルオーダーでお創りになる際は気になるもっともな疑問だと思います。「某サイトではマリやセネガル・ブルキナファソの木はジェンベに向かないって書いてありました」って、「!」なネットの情報もありますし。

正味もともとはきっと同じだったであろうその形、今では大くくりで其々の国でフォルムに違いが出てます。いちばん大きいのはホール(カップの内側)の切り方。音に影響の出やすい部分ですね。
あとコートジボアールのイロコ・ガーナのトゥエネボアなど、政府主導でジェンベをつくっていい木材を規定している国もあり、そのあたり含めていくつかご説明させて戴きました。

準備含めて7時間、食事もせず、お茶も飲まずにブッ通しで接客しましたので充実感溢れる一日だったのですが、帰りに昔日曜は休みだった小金井油そば「一平」が日曜に営業してるのを横目で見てびっくりした時にふと思ったのは・・・
「ジェンベの産地による違いってマルちゃん緑のたぬきの関西風・関東風くらいのものじゃん?」ってことです。
油そばも自分がファンである「一平」と、本家と言われてる「珍々亭」、いつも行列の「ぶぶか」など、もとは絶対ひとつだったのが徐々に変わっていった、しかし食べた後の心地よいもたれ感とかは同じ。
マルちゃん緑のたぬきにおいては、というかうどんの汁の色の違いは関西から関東へ来られた方が「地域の違い」を一番強調しやすい「比喩」として使っている象徴ではないでしょうか。逆に関東で生まれ育った自分はその「違い」には全く無頓着です。両方美味しい。いつ食べても。
udon1

「そんなもの」って言っちゃうと語弊がありますが、ジェンベの産地による違いもアフリカのドラマーに言わせたら何だかんだ言ってどうでもいいことなんじゃないか?って最近思います。

だって何しろ彼らはどのジェンベを叩いても同じ音がするのですから。