kɛmɛ fila

10年ぶりのバマコは相変わらずの活気と真心に満ち溢れてました。

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沢山叩きました。そしてグリオの唄もほぼ日本語調で押し通しちゃいましたが習ってきました。

前回まったく歯が立たなかったバンバラ語も10年ダラマンとクラスをしていたことと、ちょっと気合入れて下調べもしたりしたので、それなりに立ち向かえました。

参加できる可能な限りのクラスで叩きましたので、多い時はカソンケダンスの伴奏・ジェンベダンスの伴奏・自分のジェンベレッスン・ツアー参加者のレッスンサポート・歌のクラスなど、最大で一日7クラスに参加したり。

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そんなんで毎日街へ出たりは出来なかったんですが、グランマルシェで二日目に買い物に行った際1,000セファー(バンバラ語でケメフラと言います)で計量カップ2個をゲットしようとして失敗し、結局1個しか買えなかった買い物スタートから「よし!今回のマリでのテーマはケメフラだ!」と決めてその後の買い物交渉はケメフラ基準で進んでいくのでした。

1,000セファーって日本円にして200円です。

kemefra

しかし。

たかが200円、されど200円。

これでビールが2杯呑めます。

日本でワークショップ1時間30分で2,000円、、、これ10,000セファー。

ビール20杯分です。

現地のスーパージェンベフォラ、今回は3人とクラスを共にしました。

どなたも言葉では言い表せないくらい凄い。

多くは見てないかもしれませんが、自分が今まで見てきたどんなジェンベフォラよりも凄いです。

ジェンベによる空間掌握能力。

音、とか、速さ、とか、テクニック、とか、そんなもんじゃない。

ダンスと寸分たがわず寄り添い、盛り上げ、そして僕らサポートも巻き込み、部屋中が彼らの「気」で溢れてました。

そんな彼らがアフリカ現地で手にできる「お金」は決して多いものではないかもしれません。

日本やヨーロッパなど海外に出れる人は何十倍ものフィーを手にできるでしょう。その代わりにマリやギニアの現地で享受できる「幸せ」も放棄してしてしまうかもしれませんが。

だから

僕らは毎年マリへ行きます。

現地で潤沢ではないかもしれませんが自分たちなりの苦労をして得た「お金」を使ってきます。

それ以上に「貰える幸せ」が多いからです。

ゲーム感覚で計量カップ200円を100円で買おうとしていた自分を恥じました。

調子づいてマリのサッカーチームのユニフォームを「ケメフラ」で押し通そうともしました。

叩きすぎでフラフラでそんなに呑みたくないのに1本100円だからいいかってビール買って半分残しちゃったりしました。

 

これからもいいジェンベをひとつづつひとつづつココロを込めて作って、ジェンベやジェンベ周りの仲間たちやアフリカのことがが好きになって、ダンスとかしっかり楽しんで踊れるような演奏を一打一打心を込めて叩いて、ダンスが好きになって、、、、、

ひとりでも多くの人が現地に行って、その人にとっての人生に大いなる喜びをもたらしてくれる貰い物をもらえる代わりに適正プラスアルファの「お金」を使ってもらえる橋渡しを、TDFはしていけたらなって。

働き方改革で大手は休みを取りやすくなってるかもしれませんが、中小零細や個人事業主はなかなかまとまった休みが取れなく、また子育て中の方々もしかり。

だから、今絶対アフリカへ行こう!って話ではありません。でもしかるべき時が来たとき、またはふとした拍子に「1週間休みが取れた!」ってことが今後起きないとも限りません。人生ってそんなときもあるんじゃないでしょうか。

微力ではありますが、そんなときTDFができることはあるかもって思います。