VINTAGE SERIES

[ VINTAGE SERIES ]

1980年後半から1990年初頭のジェンベ

実はジェンベの形やサウンドは時代の移り変わりとともに少しずつですが変化しています。
年代ごとに作られたボディーは楽器として長く使われ、独自の個性が作り出され、まさに再現不能で、その時代、地域の音楽性を彷彿させる音色が特徴的な楽器になっていきます。

ヴィンテージとはもともと「ヴィンテージ」の語源の一つとして “vine” がある。これは、つる植物を意味し、その多くはぶどうを指す。ぶどうの収穫が質・量共に良かった時代の年を “vintage” として「特定の年に作られた良いもの」という意味で使用された。さらに意味が派生してワインを含め、車やジーンズ、ギターなどある特定の年の「よき時代」に生産された物が長い年月を掛けて現在にも残る「年代物」といった意味で使用される言葉である。
(wikipediaより抜粋)

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1960年代のアフリカ諸国の独立運動とアフリカン・ナショナリズムの台頭を背景とした国威発揚のために国の伝統音楽家を発掘し、育成する国策。

この時期に各地で国立のバレエ団が結成され、ママディケイタ氏などはそこでジャンベソロプレイヤーとして活躍。

その後1980年代に政情不安によりフランスへ活躍の場を移し、それがヨーロッパにジェンベと西アフリカの伝統音楽を紹介する導火線となった。

1980年代から1990年初頭に作られたジェンベはまさに世界的にジェンベが広まった時期でもあり、
祭事にのみ?使われていた楽器観とはまた違った方向性の楽器作りの聡明期にあたるのではないか。

先に書いたように、当時の音は、当時の楽器から出てくる。

新しい価値づけとしてジェンベにも「ヴィンテージ」が存在して然り。
村で祭事に使われている楽器の方がとも思うが、それらの楽器はむしろ御神木が使われていたり、お金や所有欲のために村から出すべきものではないと自分は考える。
(もちろん個人間での信頼や家族のような関係で譲渡されるようなものは例外)

これらのボディーを修理、補修(必要最低限。ある程度のヒビ割れや欠けなどはむしろ個性)し、メンテナンスしやすいようリング制作を全て固体に合わせて作成。

古い楽器に興味がある人たちに使いやすい形で販売していければと思ってます。

今週からマリ。またいい楽器と人との出会いがあることを祈りつつ行ってきます!