ジェシー

jesse

生活の中にあるジェンベ。 ジェンベの魅力に取り付かれた人や、そうでもない人達に

『あなたとジェンベの関係性』

を根掘り葉掘り聞いてまわろう とスタートしたインタビュー企画。

第2回は、2004年にTDF工房長がカリフォルニアで参加した『Tambacounda Camp』で知り合って以降交流があり、現在来日中のジェシー君ことJESSEにインタビューしてみました。

 

vol.2  JESSE JAVIER SERVIN

カリフォルニア在住(ジェシー ハヴィエサヴィン)

 IMG_2697 IMG_2691 IMG_2716 IMG_2683

 

Q : 太鼓歴、太鼓をやり始めたきっかけなどを教えて下さい。

・高校卒業後、2年間メキシコや西ヨーロッパやフィリピンを旅行していて、メキシコにいた時、ナイトクラブで写真を撮りながらストリートミュージシャンとして『Perfushion』っていうグループをやってたんだ。
ジャグリングやファイヤードラミングショーみたいな感じでね。バスキングして生活してたんだけど次第にパーティーに飽きてきて、同時に音楽的に飢えていた。

で、2003年9月にアメリカに戻ってすぐアブドゥライに出会ったんだ。その年の12月にはもうタンバクンダに行ってしまってたよ 笑

 

 

29510877_10156068550850479_2134783535953261546_n
*アブドゥライ— Abdoulaye Diakite(アブドゥライジャキテ)

1950年、セネガルのタンバクンダに生まれる。ジンベを生みだしたバマナ(バンバラ)族の出身。7歳の時からジンベを学び、スンガロ・ジャロ、ドゥグファナ・トラワレらジンベの歴史に残るマスタードラマーから指導を受ける。15歳にしてマスタードラマー(名人)となる。

1968年にセネガル国立舞踊団に参加し、以後18年間首席ドラマーとして世界中で公演する。1986~2008年まで、アメリカ、カリフォルニア州オークランドを拠点として、アメリカや日本で指導、公演を続ける

2008年、事故による一酸化炭素中毒で、5日間、意識不明になり、その後、意識を取戻すも、脳の90%に近い部分に損傷を受け、記憶を失う、話せない、動けない状態から奇跡の復活を遂げ故郷のセネガル、タンバクンダに設立した合宿所(2005年)で、リハビリを続けながら、地元のドラマー、アメリカ、日本、オーストラリアから集まる生徒を指導するかたわら、バマナの伝統的な儀式の復活に尽力し、タンバクンダの文化の復興のために 活動。
2018 年1月 永眠。

ジャキテ氏は、マスタードラマーとしてのジンべの演奏技術もさることながら、ジンべのリズムとその歴史だけでなく、広く西アフリカの歴史にも深い知識を持ち、世界中のジンべのマスタードラマーから「グランドマスター」と認められ、まさに「ジンべの生き字引」として尊敬されている。

*柳田知子さん主催walktalkのHPより引用

 

 

Q : どのくらいのペースで太鼓を叩きますか?また、あなたの生活の中で太鼓はどんな存在ですか?

・週2回くらいかな。
もっと多いときもあるし少ない時もあるね。
ドラムクラスやダンスクラスで叩いたり、友達と自由に叩くのが好き。最近はみんな忙しくて難しいけどね。

 

『どんな存在』か。。。

んー。
『Spiritual Health』(内面の健全を保つ)
『Enegetic Charge』(元気の充電)

お金の為にやるってのは無いなあ。
アブドゥライが病気で倒れた時、今まで彼が教えてくれた事、太鼓のリズムや文化背景などはもちろんだけど、彼自身の事やアフリカの家族や親戚も含め、いろいろな意味で『彼の後継者にならなきゃ 』というプレッシャーはあったと思うし、

クラスで教える=お金をもらう=アブドゥライの身の回りの世話ができる

っていうのが太鼓に触れる最大のモチベーションだった。
何を教わったかというより、彼のジェンベに対する愛、彼への愛が自分とジェンベの関わり方のすべてだった。

彼の死後、もちろん真っ白になって太鼓も叩ける状態じゃなくて。。

(沈黙)

しばらくして段々とまた太鼓を叩きたい気持ちになれて。
これから自分なりの(ジェンベとの)関わりを持ちたいと思っているよ。

 

 

Q : どんな太鼓が好きですか?又は拘りなどあったら教えて下さい。

・厚皮の音、ミディアムチューニング。見た目もファンシーなのはちょっとね。音がよければ見た目はアグリー(醜い)なほうがベターだね笑

拘り、、これもアブドゥライが教えてくれた事なんだけど、

太鼓を叩く時は、飲まない(お酒)、吸わない、何かしらの高揚効果のあるものは摂取しない。
出来るだけクリーンな状態で向き合う。これは守ってる。

IMG_2671 IMG_2667 IMG_2665

Q : 太鼓以外の趣味などあったら教えて下さい。

・(沈黙)

‥修理することかな 笑

工具を集めたり、なんでも自分で修理したくなるんだ。

・便利屋もやってるって言ってたよね?ってことは仕事と趣味が一致してるんだね。

そうそう、
Music is my life. Job is my hobby !

 

−好きな音楽のジャンルは?また今までよく聴いたアルバムtop3は?

・ソウル、ヒップホップ、R&B、ソウルフルな音楽なら何でも好きだね。

自分のプレイに影響与えてくれたのは、
Sega Sidibe
Idrissa Kone
Matche Traore
長年一緒に演奏して日本にも来たAaron David。

よく聴いたアルバムは、

OUTKAST [AQUEMINI]
R-363625-1395945101-6372.jpeg

AL GREEN [Greatest hits]

R-8506286-1462986138-2875.jpeg

Lauryn hill [unplugged]

0001531504

 

 

Q : 今後の活動について

・農業を勉強したい。シンプルな生活をしたいんだ。農業して、太鼓叩いて。今のところマリか日本だね!
いいところあったらぜひ行ってみたいし紹介してよ!

 

 

 

IMG_2707

PROFILE
Jesse Javier Servin(ジェシー ハヴィエ サヴィン)

1982年12月11日生まれ。カリフォルニア州Stockton市出身。
高校卒業後、2年間メキシコや西ヨーロッパ、フィリピンを旅して回り、2003年にアメリカに戻るとすぐにアブドゥライに師事。
2年間はストックトンからオークランドまで車で3時間移動してレッスンに通う。
その後Rootsy Records/Djembe Hotelオーナーのジェルミーとその家族、アブドゥライの7人暮らし(1ベッドルームの家で!)を始め、ジェルミーがアフリカに移住後も病気で倒れるまでアブドィライと2人で暮らす。

現在地元stocktonでRecycle Water System会社に勤めながら、個人でHandyman work(便利屋)、組合によるコンサートステージ設営等の仕事をしていて、移住先を模索中。