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10年の間

再来週29日から2月13日までTDFマリツアーでTDF全休致します。
ツアー自体は1月27日(月)から2月9日(日)まで、日光と佐和子さんとタクミは前入りして、佐々木が月末追いかける形です。

その間、皆さんの大切な楽器をメンテナンスすることができない旨、どうかご容赦ください。

営業再開は2月14日(金)
お!バレンタインデイです。何か催しをしましょうか!!

 

佐々木、前回渡航は2010年。マリ、10年ぶりです。

ちょうど10年前、TDFは多摩地区から、今のアフリカ屋がある場所へ移ってきました。

屋号も「多摩ジェンベファクトリー」から「東京ジェンベファクトリー」へ。

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10年。
その間はケンちゃんがアフリカ行く年以外は一人で工房で作業してました。

この10年間、いろいろありましたね。

前回渡航時は会社員でした。
2008年あたりからタクミがずっと関係を作ってくれてたマリの工房に出向いて丹念に打ち合わせしながらTDFの叡智を込めたジェンベを作ってもらってました。そのボディが現地の工房で実際に彫られてる現場を見たときの興奮は忘れられません。

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翌2011年、震災があって、会社員を辞めてジェンベ一本でって決めて動きました。今までジェンベと触れ合ったことがない人たちにその楽しさを享受して欲しくて遮二無二なるあまり、多感な時期の子供たちの進路など、ほとんどカミさん任せにしてしまいました。

2012年、大型のコンテナで数百本ジェンベやアフリカの楽器たちをマリから直接仕入れました。もちろん工房だけでは入りきらず佐々木の実家2階すべてを「TDF倉庫」にしてしまいました。

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この10年間、毎年欠かさずタクミはマリへ実際出向いて、どうしたらいいジェンベを日本の人々へ提供できるのだろう?って喧々諤々してきました。2017年には僕らが作った設計図に基づいた木の掘り出しからすべてオリジナルのジェンベを作るべく本当とお金をかけてみました。予想通りというか予想以上に時間がかかり、今の「shiraki」と「karaki」のボディが町屋に来たのは2019年春。2年越しの工程でした。

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毎年マリへ行く、、、先に木を買うお金を渡す、、、、自分たちがいいと思うジェンベを創り出すための「お金」は予想を上回るものでした。そして時代はそんな僕らのこだわりを嘲るかのようにネットで「不要になったジェンベ」を安く買って、極力お金を掛けずに、また不要になったらネットで売る、という時代になっていきました。

ジャンベ ジェンベの中古_新品通販【メルカリ】No

また自分たちがいいと思う「ジェンベの音」と、今の主流である、既にそれでどんなメロディを叩きだすんだろう?っていう「とにかく強く張ってパキパキな音」とのズレがどんどん大きくなっていきました。

その結果、遮二無二なってジェンベを組み続けて得た、多くは無いけど10年前あった財政的余力は、ここ数年で無くなっていきました。

その間、まったくイノベーションにまったく着手しなかったわけではありませんが、求められるままに僕とタクミとケンちゃんは日々ジェンベを作り続けました。

結果、昨年末でケンちゃんに毎週TDFスタッフとして来てもらうという、僕とタクミにとってはかけがえのないことを諦めざるを得ないことになってしまいました。

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ケンちゃんは佐々木とタクミという、ジェンベに携わる人間の中でも極端にこだわりが強く、こと僕に至っては「優しそうに見えて全く優しくない」という、人間として極めて扱いづらい輩の中で「とってもニュートラルで常に新しい風」を吹き入れてくれていた存在でした。

彼との関係性が変わってしまわざるを得なかった非力な自分を恥じ、落ちていた日々でしたが、僕とタクミで共通する「ある思い」があったので、僕らは前に進みます。

「お金」は大事です。
ケンちゃんのこと、大きな要因は「お金」でした。
でも「お金」を得るために「TDFのこだわり」を捨てることはありません。

「お金」を得るために、手軽にネットやメッセンジャーーでアフリカへ連絡して「いいの送ってよ。安く」ってジェンベの仕入れをすれば僕らのマリへの渡航費(ひとり約30万)もかかりませんし、仕入れるジェンベのコストも下がります。
それだけで10年で500万円以上の蓄財はできたでしょう。

でも来週から僕らはマリへ行きます。それも今回はTDF・アフリカ屋5名総出です。

「お金」を得るためにマーケティングの原理原則に従い「消費者が求めるものに特化して軽くて安くていい音がするジェンベ(軽い・安い・上手い)」のみに注力して自分たちの好きなスタイルは全く追及しない、ってことはしません。

もちろん消費者のニーズが大事なことはわかってるつもりです。でもそれだけになったら、、TDFのこだわりを捨てんだったら、、、、

TDFを辞めます。

ケンちゃんはそんな僕らの想いを汲んで、自ら歩き出してくれています。慣れない自分のクラス運営を夜中に考えあぐねてSOS出したときのSNSを見て、涙が止まりませんでした。

でもその書き込みに対して多くのTDF・アフリカ屋周りはじめケンちゃんの仲間が叱咤激励の書き込みをしてくれてるのを見て、更に涙が(笑)。

そして先日13日にアフリカ屋で行われたフリマ&マリツアー壮行会に来てくれたみんなを見て確信しました。

 

僕らがこだわりを捨てて・踏ん張りを捨ててしまっていたら、このコミュニティは存在しなかっただろうって。

 

そんな思いを載せて10年ぶりにマリへ行ってきます。

tdf2men

 グリット grit、、です

向こうでは極力マリでの日々をじっくりと楽しもうと思います。

時折SNSなどで報告するかもしれませんが、あまり期待しないでください(笑)