TDFから送られてくるジェンベの梱包を解いたときに出てくる封書を開けたことのあるかたなら薄々お分かりかと思いますが、私佐々木の直筆メッセージに書かれている字は本当に乱雑です。「殴り書き」と評された方もいらっしゃいました。
字は性格を表す、、、そうなのかもしれません。子供のころからセッカチで字が汚いことで教師や親からも散々窘められました。そして悪いことに私の苗字名前「佐々木秀人」は全部「払う字」なんです。サッ サッって感じで左下右下って払うんです。そのうち勢いが付いちゃってシャッシャッって感じになって更に加速しちゃう。今でももちろんそうなんですがね。
しかし日本では「末広がり」ってめでたい象徴とされていることを考えると、私の苗字名前は本当に目出度い字なんですね。特に最後にある「人」は金八先生も言いましたが「人」と「人」が支えあって立っている字なんですね。
そんなめでたく安定した形状のジェンベがTDF2017年モデルマリジェンベです。
第一発目は艶やかなサウンドで愛好者も多いジャラ材のマリジェンベをご紹介します。
末広がりって以外に2017年モデルの二つ目の特徴としてレグのカービングデコレーションがあります。彫りが大胆です。
タクミと協業しようぜっていってアフリカへ渡航したのが2005年、ガーナ~コートジボアール~マリの現地工房で様々なジェンベづくりを行いながら様々なことを感じ帰国して2006年にTDFを設立。TDFとして理想のジェンベを創るミッションをもって毎年渡航しながらオーダーしてきましたが、正直試行錯誤を繰り返してきました。しかしここ数年ようやくその理想に限りなく近づいてる実感があります。
マリの古いジェンベにある流れを踏襲した末広がりかた、そこに施すモダンだけどモダン過ぎないカービング・・・、カップの厚みをしっかり取りつつも重すぎない、、、、木材の品質安定は既に2008年にオリジナルを始めたときから最良の木を確保してもらっている。これについては改めて記しますが、TDFでは木材調達の段階でお金を支払っています。普通は電話やメールで出来上がってるジェンベを発注してお金を支払って送ってもらうのだと思いますが、僕らはその数年前に決済を済ませる。当然木を買う段階から1年以上、今回は約2年かかりました。そのリスクを背負ってまでも「いいジェンベを創りたい」という情熱だけは守っております。
現地のジェンベを叩いたことのある方はピンと来るかもしれませんが、このマリジェンベのトップクレイドル(上のリングについてるロープ)は極太平編み7mmです。鉄筋剥き出しで現地感満載です。
艶やかなジャラサウンドに独特の内部形状によりポップな響きになっております。
何度も書くとしつこい!って言われそうですが目の細かさでクリアなサウンドのマリ皮はとても相性がいいです。
32cm口径で7.1kgって軽量化にも成功しております。
僕らとアフリカの10年の結晶をご体感ください。
Mali Djarra 32cm/¥69,800