「ジャパン・ビンテージ」という言葉をご存知でしょうか?
どうやら80年代に日本がアメリカのFENDERやGIBSONを模して作ったフェルナンデス、Greco、アイバニーズなどのギターが、今中古市場で高評価を受けて価格高騰していると。
まあ実際に作っていたのはTOKAIや富士弦などの楽器製作所だったようですが。
1981年、高校1年生だった僕は時給360円で懸命にアルバイトして池袋のイケベ楽器でTOKAIのストラトキャスターST-85Nを買いました。
「アンプもセットだと安いよ」とロン毛の定員さんに唆されてYAMAHAのST-50という大きなアンプも買っちゃった訳です。池袋から電車でエッチラオッチラとアンプとハードケース入りのお宝ギターを抱えて帰りました。そうです、高校1年生と言っても僕は誕生日が12月なのでまだ15歳。バイクは何故か乗ってましたが池袋まで無免で行く勇気は無かったのです。もちろんその時バイクで行ってたらアンプはセット販売されずに済んだかもしれません。
もう毎日が天国でした。
まあ自分の話はおいといて「何故」について。
特別な考察はギターのカスタム専門にお任せしますが、自分の体験として、「やっぱ本家FENDERやGIBSONじゃん」とノタまう当時沢山いたエセミュージシャンがもっているギターを弾かせてもらったときに感じた違和感。
鳴ってない感じがしたのです。
鳴りきれない、というか。
鳴らせきれてない、と思い直して納得させていると、その人はおもむろにマーシャルにダイレクトでぶち込んで「ギャイーーーーーン」とドヤ顔&大音量で鳴らしました。
そっか、でっかい音出せばいい音になるのか。と更に納得しました。
つづく。