こんにちは工房長です。 先日ふと立ち寄った書店でふと手にとった本を読んでたら、 『介護しない介護』の話が出てきて、「注文を間違える料理店」や愛知県岡崎市にある「ちばる食堂」のことが書かれてました。 (以下引用) 認知症と診断されると、周りの人や介護従事者は認知症の人たちに「何もしないこと」強要してしまいがちです。仕事をすることから遠ざけ、掃除や洗濯、食事など日常生活に関わることも、なんでもやってあげる。それが「ケア」だと思われてきた側面があります。これに対して「ちばる食堂」では、間違いに寛容な社会を形成することで、認知症の人たちも尊厳を持って働くことができる環境を整えようとしています。そのことで、当事者が持っているポテンシャル(潜在能力)を引き出す。その人の特質やあり方に「沿う」ことで、「介護しない介護」が成立する場所を作ろうとしています。 続けてNHKのど自慢のバックバンドのことや料理家の土井善晴さんのことにも触れ、「沿うこと」と利他の話が進められていきます。 太鼓を叩く時に大事にしていることととてもよく似ているなと。 ワークショップ中によく似た話をしてしまいがちだけど、この環境を作り出すことが自分のモチベーションになっていることは間違いない。 太鼓を作っていることについても。 「これはいい太鼓ですよ」と機能やハード面を強要したりするのではなく、 いつかどっかでこの太鼓のおかげで幸せな気持ちになってもらいたいと思って作って、出会いを待ち、作り続けている。 日本から離れたどこか遠いアフリカの、 日常に必要ないもの、娯楽、 自己満足、「好きなことやってるだけ」 と自己批判を繰り返しがちな自分ですが、 思いやりや人情が回っていく、そんなサイクルにちゃんと身をおいていけるぞと腑に落ちたそんな本でした。 思いがけず利他 ミシマ社 中島岳志 https://mishimasha.com
