「BA」という概念

[口径] 個人的意見ですが、 35cmから 『DJEMBE BA』 と言えるのではないでしょうか。 DJEMBE BAとは「大きいジェンベ」という意味ですが、 ご存知の方も多いと思いますが、ジェンベの発祥の西アフリカでは一般的に 「BA」 というのは大きいという意味であるとともに そこに敬いの念も込められている気がします。 人物に使われているときはもちろん、モノや自然に対しても。 「大きい」の中にいろんな意味が込められています。   また、例えば管楽器などでは 長さや大きさで音が違うのはもちろん、 集団演奏の中では役割が違います。 人柄と楽器は不思議とマッチングするもの。 いい出会いがありますように [ドゥグラという木] 自分の知る限りでは マリではドゥグラ、 ギニアではドゥキ、 セネガルではディンブ と呼ばれる木。 目の細かい木目がなんとも綺麗でシャープな黄色っぽい木です。 もちろんサウンドもきめ細かくシャープなサウンドです。 実は作業をしていて最もトゲが刺さる確率の高い木 薔薇のような 蜂のような そんなジェンベです。 [たてロープ] 新色の ブラック、オレンジ、ターコイズ ぱっと見Nintendo Switchです。 Nintendoの配色。 これは日本人の深層心理を研究し尽くし ツボを確実について来てる気がします。 おそるべし Nintendo そしてお世話になってます。  Mali Dougoura 35cm ——-  70800yen  

3000の息吹(Mali Dougoura 31cm)

2021年ももう12月。 今年はTDF15周年の年でした。 ここ数年こそはコロナやらなんやらで叩く機会がめっきり減っちゃったから新作ジェンベ作りや破れた皮の張り替えとか修理は減ってはいたけど、多い時は年間300本以上張ってた。 多分通算3000本は作ってきたと思う。 それはただ単なる3000ではなく、1✖️3000の3000。 一つ一つにそのジェンベが持っている個性とかヒストリーとか所有者の置かれた環境とか、、、その一つ一つに寄り添って・時には僕らの理想とする音に誘引したり、そこで対立があったりと、、、、佐々木とタクミとケンちゃんの意思と息吹がつぎ込まれた3000でした。 経済サイクルは新しいもの・新しいものへ。 新型にする必要もないのにどんどんモデルチェンジされ、その度に買い替えを勧められたり、その都度愛着を持って使っていたものはまだまだ現役バリバリで使えるにもかかわらず廃棄され、、、、 「皮が破れちゃってズーーーっと押し入れの奥に眠ってたんですよね」 ってカビだらけになったジェンベを修理依頼で持ち込まれることがあります。昔は「嗚呼、なんてことを!」って思ったもんですが、最近では 「ありがとう!」 って思うようになりました。 よくぞこのジェンベくんが生まれ変わる「一歩」を踏み出してくれた!って。 僕らは15年間で培ってきた技術と、楽器としてこのジェンベがどうしたら光り輝けるか?を目一杯熟考して導き出す経験で もちろんジェンベのみならず楽器全般 生まれ変わらせます。     今回のフルレストアジェンベは手頃なサイズ感と重量でもしっかりした音を奏でられ、ルックスもお洒落な「誰かに叩いているところを見せたくなるジェンベ」との目論見で組みました。 マリ製ドゥグラ材ボディは今のようなゴージャスなカービングになる前のWASSOULOUパーカッション製のクラシカルな曲線美あふれるボディ。 国鉄風配色(旧式の東海道線)のダブルクレイドルは国産ロープを使用。 もちろんフルレストアなのでリングも専用に溶接・塗装して作成してます。 皮はマリヤギの中厚、やや厚め。マリのヤギ皮は厚みが均一なのでサウンドの偏りがなく、ヒットポイントも広めなので本当にいい音がします。   6キロ代の重量も女性にも扱いやすくおすすめです。 Mali Dougoura 31cm ¥39,800  

楽器の持つ世界観

ジェンベ音楽、特にマリの音楽に傾倒しておよそ16年。 知れば知るほど面白く、そして知らないことだらけ。 楽器を演奏する喜びもさることながら、時代や部族の背景によって変化していっているであろう過程を少しずつでも感じたり、想像したりするのも自分にとっては大きな喜びに繋がっている。 ジェンベの持っている力は大きく、いろんな人を包容してくれる。 どう関わっているか、は人それぞれでいい。 だからマニアックだねとか、あの人の方がよく知っているとか。 比較したり、競い合うものではなく、ただただ関わったり関わらなかったりしていいと思う。 なんでこんなことを書いたかというと、 これから書くことへの言い訳をしたかったからにすぎないわけで 笑 楽器の持つ性質、言葉使い、年代、そんなことを少しでも理解しながら聞いたり、演奏したり、そこにこだわってチャレンジするのが自分はとても好きなのだ。 前置きが異様に長いが、笑 今回のメインはDIDADI DUNUN vintage didadi dunun ——- 63800yen ワスルー、ワソロンの楽器。その人たちの音楽はジェンベ音楽の中でもいわゆる世に知られたジェンベ音楽とは奏法やグルーブがかなり独特である。 もともとジェンベを使ってない部族の音楽をジェンベで演奏するようになった、っていうのは西アフリカではよくある話だが、ワソロンの音楽はジェンベそのものがオリジナルであろう? フラ族の影響から楽器が小さいのか?ジェンベもドゥンドゥンも持ち運びしやすいサイズで演奏も少人数。ドゥンドゥンは片手バチでもう片方は手だったり、両方手だったり。 しかも部族や地方によってベルがあったりなかったり。 コートジボアール寄りになるとベル入りになってくるようで、 Wassoulouといってもさらにいろんなスタイルがあるんだろうなあと思う。大勢で一緒になってジャカジャカ砂埃を立てながら踊る感じは DIDADIならではでとても好き。 さらにSogonikunやSigui、Jaguawaraなど動物のマスクの踊りもアクロバティックでとても興味深い。 この楽器じゃ無いと出せない世界観。 絶対あるよね    

1つしかありません。

 やっと組みました。 ゲニ材のBATA 惚れ惚れするボディーにラグ式で張るかナイジェリア式トラッドで張るかずっと悩んでましたが、ボディーは硬質のバラフォン(ゲニ)のマリ製、ナイジェリアやキューバで使われる木材とは種類が違うので、音もだいぶ違うだろうと思い、何か特徴的なアプローチがないかなとずっと寝かせてきました。 大手メーカーのともキューバの、ナイジェリアのとも一味違う仕上がりになりました。ラグ式もいいですがロープの方がやはり柔らかい気がします。 個性的なセットを探してる方は是非! Bata Set ——–  110000yen   ちなみにバラ売りも可です。 Iya  52500yen Itotole  46800yen Okonkolo  33000yen お気軽にお問い合わせください。

楽器が作るアンサンブル

昨年の10月から始めたYARI-TORIクラス 伝統リズムを『パターン』として学ぶことよりも、それ以外にも莫大にある「音楽を作る要素」に目を向けてそれを実践、体感していくことを目指してやっている。 頭でっかちになりすぎてもいけないとは思いつつ、 「楽しむ」を先の楽しみとして、どうやったら楽しめるようになるかを知りたいし、その過程を共有したいと思っている。 YARI-TORIクラスでは「音楽を作る要素」の一つとしての「楽器」に対してももっと意識しようとしていて、音色をバランス良く配色するというか、「こういうソロを叩きたい」ということよりも、配色のバランスに応じて自分がどういう音色で存在できるか、みたいなところに意識を少しして見てらどうなんだとか。。 楽器には持って生まれた声があって、いいとか悪いではなく、その声を大事にできる意識をもっと持つべきではと思う。 今日紹介する楽器もとてもいい声を持っている。 どういう人が、どういう環境で演奏するかによってはそう感じないかもしれない。 Vintage Senegal 25cm Sogonikun Djembe  ——-   33800yen Vintage wood Kongoni Senegal ———   37,800 yen *大きさを比較してみました こんなアンサンブル最高じゃないでしょうか セット購入も相談してください。    

佇まい

春ですね。 気持ちがいい。 気持ちがいいと言えば、今日紹介する 富士打楽器製作所の『Fuji Tone』 国産メーカーのVintage Conga なんとも風情を感じる楽器です。 Vintage Fujitone Conga ——- 38800yen なんとも言えない佇まい 演奏者の在り方、物の価値 時間 そんなことに思いを巡らせている今日この頃 そんな気持ちの人いたら、 この楽器に触れて見て欲しいです

実力者(Cote d’ivoire Lenke 33cm)

「春らしく!」とは言ったものの、今日(3月21日)のように朝からずっと雨って日もありまして(笑) オールブラックで組んだ新作をご紹介します。 コートジボアールのジェンベは基本イロコ材で作られているのですが、このジェンベは何とレンケ材で作られてます。 こちらも最近やってなかった皮でリングを隠す仕様。手が痛くないって方がいらっしゃいますね。 中庸な厚さのマリ皮で、レンケの木と相まって軽快によく鳴ってくれます。 カービングはコートジ伝統のシンプルな3段彫り。飽きの来ないデザインです。   スタイル・カラーリング・サイズ感・サウンド・ボリューム・・・・ どれをとっても本当にバランスの取れたジェンベです。初心者からベテランまで100%満足していただけると思います。 Cote d’ivoire Lenke 33cm/¥69,800

なかなか巡り会えない1本

こんにちは、工房長です。 最近ユーズドの商品のアップが多かったので、 今日はTDFオリジナルシェルのジェンベを紹介します。 マリのシェイプ ギニアの丁寧なカービング サウンドホールはエッジを切ってキュインと鳴るように 中低音はふくよかに 黒褐色のジャラ材 コンテナから出してきたときに最後まで何と無く 残してあった1本 いいとこ取りすぎる太鼓に仕上がりました。 Mali Extra Curving Djarra 34cm ——-  76800yen   足ゴム、スタッズの加工などご要望あれば追加作業しますのでメッセージなどでお申し付けください。

低音、倍音、金属擦音

Vintage Senegal Low tuned cow skin Djembe 完全に自分の好みで組みました。 ヴィンテージのセネガル バックパックに入るサイズ 薄牛皮超低音 狙った通りのルックスと 狙った通りの音 自分で使ってしまうかもしれませんね。 segesegeも合わせて作りました。 工房の入り口にあえて放置して錆びさせたドラム缶の蓋 裏面は塗装を研磨してはがし、メタル仕様のリバーシブル。 ジェンベのサイズ上、演奏すると楽器自体が振動するので これでもか!っていうくらいsegesegeが鳴ります。 Donso Ngoniといい、低音、倍音、金属擦音がものすごく好きなんだと自覚。 パーカッショニストの方々に是非取り入れてもらいたい音です。

神コスパ

先日アフリカ屋さんで行われた『沢庵な音』。 皆様のおかげでとてもいい夜になりました。 できることをみんなで少しずつ持ち寄って、協力して楽しみながら生きている実感が濃ゆーくありました。 久しぶりの深酒で片付ける前に沈没してしまいましたが。。(反省)年に一回くらいの恒例にしたいなあと思うイベントでした。 久しぶりの商品ブログですが、今日はコストパフォーマンスに優れた2本。 今年からUSEDまたはVintageの楽器を積極的に組んでおりまして、 使われなくなってしまった楽器 状態の悪い古楽器 を引き取り、フルメンテナンスをして新たな奏者に出会って使ってもらおうと、そんな取り組みをしております。 今回もそんな取り組みの中の2本 5キロ台の軽量で且つ低価格 音やパーツの調整はフルカスタムですのでご安心ください。 イロコのジェンベ、軽快で優しい音がするんですよね。 (左)Cote d’ivoire Iroko 34cm  ——-  47800yen (右)Cote d’ivoire Iroko 32cm  ——-  42800yen

Old Senegal Beauty

工房長です。 修理の合間を見て少しづつ組んでいた Vintage Senegal Shells これらの太鼓は、使わなくなった楽器をTDFを通して新しい人に使って欲しいと前オーナーさまからお引き取りしたボディーです。 ハードオフやヤフオクやメルカリなどのオークションサイトで売ることも考えたが、皮も破けていたり、破損していたりと、なかなか決心できず、永く家に眠らせていた太鼓を、TDFならきっといい出会いで、またいい楽器として長く使ってもらえるだろうとお譲り頂きました。 サステイナブル という新しい横文字ムーブメントに乗っかるつもりはありませんが笑 そもそも太鼓はサステイナブルなもの よっぽどの状態にならない限り、楽器として使えて、 『いい楽器』 の定義は使い手や、演奏する目的によって決まるもの。 楽器を見ていい状態に修復し、楽器といい出会いをしてもらう ことはTDFとして最大の喜びです。 また古いものにもっと価値付けをしていくことで、 永く大事に使って行くきっかけにも繋がる。 太鼓屋としては新しい楽器を販売しないと商いにならないわけですが、 常に新しい楽器をアフリカで製作して、 『末長く使えますよ』 という常套文句で楽器を販売し続けることに 矛盾を感じずにはいられず、葛藤がいつもありました。 アフリカでの楽器製作もしながら、国内外にある使っていない楽器を修復し、 販売していく方に少しづつシフトしていけたらなあと最近思っています。 ご賛同いただける方はぜひ!! よろしくお願いします! 楽器引き取りについてはこちら