ともすると忘れられがちですが、ジェンベにとってとても重要なのがベース(低音)。マリの先生たちは全員「ベース、もっと強く!」とレッスンを中断してまで言います。
確かにダンスクラスのリードでベースを効果的に使う人の紡ぎ出すソロは何というか「説得力」が凄く出る気がする。
持ち運びが楽ちんで、手返しよく使える中型のジェンベ、しかしネックは低音の音量、そして何より「ピッチが高くなってしまう」というところでした。ズーンと鳴らしたい低音がウーンと鳴ってしまう、、、、
それを解消するべく2011年にマリへ渡航した際に設計したのがこのTadpoleでした。
横だと伝わりにくいですね。
足元がぎゅっと絞り込まれた、そうです、おたまじゃくしのような。当時、マリの工房でこの思案をサンプルという形で撮影したタクミから送られてきた写真を見て思わず即「GO!!!」を出してしまいました。
いまアジア各地へ演奏の旅に出てるガマオイルさんもこのオタマの愛用者さんです。相方さんがアコギ・ガマさんがパーカッションという彼らのスタイルに於いて、オタマが生み出す「重低音」がとてもパンチを効かせてるんだと思います。
こんな音になります。
レグの彫は90年代のマリジェンベ復刻仕様。この素朴感も今っぽく見えるのは僕だけでしょうか?
通称「きしめん」と呼ぶクレイドル用の平紐をダブルクレイドルに びっしり組み、深緑とオレンジのコンビネーションロープで締めました。
とにかく持ち運びが容易、しかもしっかり鳴る、、、、都心生活者に最高の一本です。