2017年に入荷した5本の超大口径ジェンべボディ。中でも最大級モンスター級の最後の1本を組み上げました。
TDFのジェンべの歴史でも最大級かもです。少なくとも自分が見てきた中では。
僕らはジェンベ・バ(そのまま大きなジェンベという意味)で呼んだりしてますが、名前を付けて呼びたくなるぐらい、この辺りのサイズのジェンベは楽器としての性質も大きく変わってくる。
単に大きいだけじゃないんですよ。
やっぱり大きな特徴はブワイーンと長く広く響く倍音。
この抑えきれない倍音をダダ漏れさせたりビシャっと絶妙に止めてみたり、叩きても変わらざるを得ない。
楽器によって一つの演奏スタイルが確立されていると言えるかもしれません。
たとえば・・・
有名なとこではブルキナのジェンベフォラ、アダマドラメ。
異常に大きいのをいつも使ってる印象です。
叩き方とプレースタイルもやっぱ独特です。
男気あふれます。
忘れちゃいけない、何度か日本にも来てくれたイブライマサールさん。
デカイジェンベを使った唯一無二の音質とプレースタイルで衝撃を与えてくれました。
バマコにてこのサールスタイルと言える個性的な音楽を奏でる実行部隊「サール楽団」。
この楽団自体、全員基本大きなジェンベ、大きなカソンケドゥンドゥンを使う、屈強なパワーヒッターの集まりなのですが、その中でも超絶なキャラクターで存在感を放つガウス。
何度見てもヤバいこの人。日本でも人気高くて影響を受けた人数知れず。
何の話してるのか忘れそうですが、ジェンベバを単なる大きなジェンベと思わないでと。
一つの生き方だってこと。
TDFのジェンベボディを彫ってくれているバマコの工房から届いた最強、最大の一本です。
シェイプは最近のトレンドともいえるボトムの大きなブルキナテイスト。マリっぽいクラッシックな彫刻がほどこされています。
美しいです。
ロープはマリで調達した極太の芯なしロープを中心に、下リングのクレードルのみパープルの4mmをシングルで差してみました。
代替渋くシンプルに組みたくなるこれ系のジェンベ、セオリー通りですが守りに入り過ぎないように・・・
大きな口径のジェンベにはあまり暑い皮をチョイスしません。
中厚~少し薄めぐらいが相性いいです。
なんといっても数が圧倒的に少ないジェンベバ。
TDFの今のラインナップでは最後の一本です。