バラフォン修理

年末からバラフォンの修理が続きました。

結構久しぶりだったのですが、ギニアのバラフォンのメンテナンスの依頼は意外とあります。

バラフォンは太鼓と違って皮が破れないので、大事に使ってあげれば大きな修理の必要なくてずっと使えます。

TDFで修理の相談を受けるのは、

・鍵盤を固定しているロープが切れたりゆるんだりしてる

・ヒョウタンが割れている

・チューニングがずれている

のどれか。

この3点がほとんどです。

ヒョウタンとロープは弱いので使ってると問題起こることが多い部分です。

ただ直すのも難しくないです。

全部ばらして大手術しなくても、部分部分応急処置するだけで実は問題なく使えます。

ばらついたチューニングを調整するとなると少し時間も費用もかかります。

今回持ち込まれたのはこのバラフォン
IMG_0044IMG_0048ロープが切れていた箇所があるのと、ヒョウタンが割れたりなくなったりしていました。

全部ばらしてチューニングまでするか、部分的に直して使うか考えてもらいまして、結局ガッツリ修理することにしました。

IMG_0047まずは鍵盤を全部外すとこんな感じ。
IMG_0065IMG_0060ここで新たな問題が発覚。

ヒョウタンの「割れ」は内側から虫に食われてスカスカになっていたことが原因でした。
これは外側から見ても結構気づきにくくて、気付かないうちにヒョウタンの内側の柔らかい層がどんどん食われていきます。

IMG_0072 (1)というわけでいったんヒョウタンについた虫を駆除します。
べこべこになってならなくなったヒョウタンは補強したり交換したりして最後にチューニング。IMG_0129 (1)フレームは問題なかったのでクリーニングだけ。IMG_0101
チューニングを終えた鍵盤を取り付けていきます。
ロープも新しくしてリフレッシュ。IMG_0127 (1)
IMG_0126 (2)実はこの過程が一番時間がかかるんですね。
今回は片方のレーンで25mぐらいのロープ使ってます。

最後は先ほどのヒョウタンを取り付けて完成。

完成状態の写真を撮り忘れました。

今回の教訓は虫食いはほっとくと大変なことになるってことです。バラフォンから木の粉がでてたら要注意!

さてもう一本がんばります。