「どんなに苦しいことがあっても絶対に夢を忘れちゃいけない。お前の人生だろ。勇気出せ。」
清志郎の母校が舞台の60年代青春ドラマ『忌野清志郎「トランジスタ・ラジオ」』を冬の夜長に涙ながらに見ちゃいました。
リリーフランキーって、いい役者。
初期のRCサクセションの名曲に「三番目に大事なもの」って曲があるんですが、サビの歌詞
「いちばん大事なものは自分なのよ。
その次に大事なものが勉強で
三番目に大事なものが恋人よ」
が僕も高校生の時初めて聞いて物凄いインパクトで、リリーさんが自身の著書「エコラム」でこれについて書いてくれてましたのでご紹介します。
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『みんな誰かを好きになったり、盛り上がったりすると、本当にその子が大切だなと思うだろう。
自分の次に、もしくは自分と同じぐらい、その子が大切だと思うし、思いたい。
古いマンガだが『愛と誠』の中で岩清水弘は早乙女愛に言った。
「君のためなら死ねる」
もう、自分よりその人のことが大切になってしまっているのだろう。
それはとてもロマンチックで素晴らしいことだ。と一見思える。
だけど、本当にそうだろうか?
一番大事なものは自分。これは誰でも代え難いのである。誰でもそうでなくてはいけない。
岩清水のように、自分より大事な人がいる状態。その時、人は確実に狂っている。イカレてる。
もちろんそんなイカレた奴を女は好きになりようがない。その気分は、自我と自虐と偽善と欺瞞が化学反応を起こして、ラリっている状態だ。
では、二番目に大切ならば大丈夫か?自分の次に相手が大切。何はなくとも、この人さえいてくれればそれが幸せだろうか?
それだけ思っていれば大丈夫。そんな大丈夫は現実にはない。理想のカタチとしては本当だけど、本当の本当ではない。
清志郎が歌うように二番目に大切なのは「勉強」という厄介なものである。
家で毎日、せんべい食べながら「女優・杏子」ばかり見ている男が「お前のことを心から愛する。俺は何もなくていい。おまえさえ幸せならば、それでいい」せんべいポリポリ。
そのムードがどれだけ本心を訴えてもシビレないのであり、また、その様子を見て、幸せになれるとは相手も思わないのである。
結局、大好きな人を三番目にできるかどうかは、二番目に「ベンキョウ」があるかどうかなのである。
ベンキョウとは別に司法書士を目指すとか、暗算日本一になるためのことでなくてもいい。ダンスの練習とか芝居の勉強とか、仕事を頑張ってるとか、そういうことでいいのだと思う。
マッチ棒で五重塔を作るとか、ケシゴムのカスをゴルフボール大に集めるとかいったことは、キモが悪いかもしれないが、ベンキョウとは、今ではない未来のために何かやる行為のこと。
そこに、未来の匂いがすればそれでいいのだと思う。』
httpss://youtu.be/yrdWYq3fhyg
2013年から7年間ほぼ毎週休まず続けてきた超初心者のためのジェンベ教室「プレジェン」が、コロナの影響で施設が2週間休館となりやむなくお休みするという、僕にとっては何だかモヤモヤする事態が昨日起こりました。
もちろん自宅待機を会社から言い渡された手前なかなか外出できなかったり、電車で田無まで来る際に感染しないかって疑心暗鬼になったり、、ましてやスタジオは狭い空間ですからもうそれだけで恐ろしくなったり、、、、、事情は人それぞれ。
でもそれは個人が個人の判断で選択すべきだと思うのです。
2011年の震災の時も軒並み計画停電で音源が使えないためスタジオプログラムを中止せざるをえなかったフィットネスクラブでも「ジェンベは電気いらないですからレッスンできますよ!」って営業してたくらい僕らは「そんな時こそジェンベ叩いて活力呼び起こしましょう!」って本気で言ってたんです。
で、何がモヤモヤしてるかっていうと施設の職員さんも「市から言われたから」ってモヤモヤ・・・市も「国がそんな空気だから」ってモヤモヤ・・・・で、極めつけは僕自身も「無理やりにどこか別の場所で絶対やってやる!!」ってなってないモヤモヤ・・・・。
事実、今日のプレジェンは体調万全な方のみ参加奨励&終始マスク着用&入り口で手の消毒&お決まりの握手なしで肘と肘当て愛(笑) で楽しく実施しました。
方やこんな思いもあります。昨年末第一子を授かった仲間がいて、そんな仲間には絶対に感染してほしくない。巻き込みたくない。
含めて「自己判断」で決められてない今の空気が嫌なのです。
ドラマの中の日野高校三年七組栗原清志は
「芸術はあらゆることから自由な筈でしょ。僕は僕が好きなように描きたい」
といって美大進学予備校で強制されたデッサンで知らず知らずのうちに上手に描けてしまう自分の画をキャンバスごとナイフで切り裂いてしまいます。
清志郎さん、40年来あなたのいちファンにしかすぎない僕ですが、今の僕を見てどう思いますか?
いろいろ考え直そう。
まずは夜中のラーメンで。