どうしても黒などの「単色」かアースカラーとかオレンジとかの「暖色系」ロープをセレクトするかのケースが多いこのジェンベ界ですが、色彩学の世界では一般に暖色系の色は興奮度を高め、黒などのモノトーンはどんな色とも調和できるという意味ではまさに「王道」ですね。
しかし、、、TDFらしく、ここではぶち壊しましょう。
全体を青を基調とした「寒色系」でまとめてみた新作です。
どうです?寒いですか(笑)?
寒色系には「鎮静効果」があると言われています。建築の世界では寝室の内装を青を基調としたカラーリングにすることも多いようです。寒色系の色を見ると、人間は副交感神経が活発に働きます。この副交感神経は安静時に働き、リラックスさせる効果があるそうです。
また、”セロトニン”という幸せホルモンと呼ばれる物質も出るため、興奮を抑えて落ち着かせる効果があります。
僕の中ではジェンベって興奮するものではなく、どちらかというと叩くとリラックスする「鎮静効果」が高い楽器なんです。
しかしいかにも「あおーーーーー!」って感じの青では清潔感が出過ぎてしまうので、新作ロープはターコイズブルーと黒とグレーを配合して織ってみました。
そして上下クレイドルはネイビーブルーとベージュのダブルクレイドルにして「深海と砂浜」のような装いにしてます。
そして気合いの入ったカービングはギニア人のカーバー(彫り師)の自信作です。
そして最近のジェンベでは軽量な部類に入る33.5cm口径で8.4kg。扱いやすいと思います。
サウンドはレンケにマリの中厚皮という黄金鉄板コンビらしい明瞭で明るい中高音。
いいっすね、寒色。