今回新たに仕入れたジェンベは
ここ数年、特にニーズとして顕著だった
「とにかく軽いジェンベが欲しい」
を、「重さ>音」と単純に解釈するのではなく
軽くても叩いてみて「気分の良くなれるジェンベ」という部分にフォーカスしてみてます。
大人のフルサイズ(32センチ前後口径クラス)でも7キロ以下っていう軽さのメリットとしては
★持ち運び、特に電車での移動が楽ちん
★立奏でも疲れない
なんですが、当初僕は
音は重さに比例して質が上がっていくから軽いジェンベは音も軽くなるって思ってました。
重いジェンベならばサウンドの重厚感も同じて増してゆくと。
しかしよく考えてみたら、それはボディの形状や皮とのマッチング、そして何より「叩き手との相性」がドンピシャって場合に限られているのではないか?
そして何より重要なのは「叩くシーンがどんな場面か?」であると。
今のジェンベシーンを見てみるとゴリゴリのマッチョな男性がダンスクラスでガッツリ叩くっていうシーンよりも
ワークショップでアクティブな女性や中高年の方々がみんなと楽しみながら叩いたり、、、そう、そんなシーンは特に首都圏ではジェンベバッグに入れて電車で移動していくっていう場合が多いのではないでしょうか。
というわけで今回のジェンベは、TDFが2016年にマリで製作したsirakiシリーズで使用した木材「メリナ材」をチョイスしてます。
メリナ材は気乾比重(木が乾燥した場合の同じ体積の水と比較した際の重さ)が従来のアフリカ産ジェンベでよく使われてるレンケやジャラやイロコと比較して特に低く、同じ大きさでも特に軽量です。
でも特筆すべきはその収縮率で、ジャラとほぼ同じ、イロコと比べると低く、経年変化が少ない木材です。
曲げヤング係数は低いことから、ジェンベで使用する際に「中厚のヤギ皮がベストチョイス」となることがわかります。しかし、もう一つの側面として
「軽い材なので桶の厚さを厚く出来る」
ということがあります。
結論として
どんな厚さの皮でもしっかり張れる。
これがこのメリナジェンベのメリットです。
今回ご紹介するジェンベはこちら。カラフルなロープのシリーズもありますが、今回は敢えて黒ロープのシンプルで飽きのこないモデルのご紹介です。
32センチ口径・60センチ高さというサイズで6.5kg
という超軽量のジェンベです。
6.5kgってどのくらいか、ここ最近の世界でよく売られているフルサイズジェンベの約半分の重量です。
そう、ちょっと重めの猫と同じ重さです笑
前述の通り、マリの中厚皮を張り過ぎず張らな過ぎずという絶妙なテンションにしてあります。
特に手の小さめな女性がエッジで手を痛めることのない、滑らかでフラットなエッジ角になってます。
マリ皮の中厚って、全体に平均した厚みを持っている個体が多く、背骨周辺が厚くお腹周りが薄いっていう皮だと曲げ係数的に柔らかいメリナは桶の歪みが懸念されるので、この皮の厚みが想定している「女性が軽快な気分で楽しく叩く」というシーンに最適と思ってます。
他にも厚皮を張り込んでコキコキなるメリナジェンベもご用意してます。ご興味ある方、ご一報くださいね。
試しに叩いてみたい!っていう関東在住の方(関東以外の方、ごめんなさい!)佐々木までご一報ください。クラス(プレジェンや他のワークショップ)で試しに叩けるように設定してみようと思います。
佐々木電話:08054346242
Mali Melina 32cm/¥58,000