TDFは毎年アフリカツアーを行って(2015年は未決行)、そのたびに現地のジェンベ名人からその人が使ってるジェンベを売ってもらってきますが、ご存知の方はご存知、それはそれは現地感満載です。しかし共通して言えるのは「楽器として優れている」ということ。「家具インテリア」として見た場合は売り場には立てない家具でしょうが、楽器、とりわけアフリカの楽器としての見地で言えば至極優秀。アフリカの音がするんです。 その感じのジェンベをそのまま購入したい!って方は国内でもごく少数です。理由は「商品」として見た時にうーん、って人もいれば「畏れ多くて」って方もいるでしょう。 TDFではその「現地感」と「商品として」の双方をいい具合にミックスしていこう!と2006年結成当時から試行錯誤してきましたが、ジェンベを叩く人の嗜好も幅広い年代とか女性ドラマーの増加もあり、まあ様々なニーズに対応すべく前のブログに書いた「Wクレイドル」とかも取り入れてます。 しかしながら脈々と流れる「現地感を出したい」はやはり源流にあり、そう、2017年モデルのマリカービングシリーズはその意向で組んでます。今回ご紹介するのもそうです。 現地感演出その一!クレイドル!
現地のはこれ。木の感じはここまなるにはそれ相当の年月が必要です。なおどちらもドゥグラ材です。 8mmの黒い平紐は現在国内での入手は困難です。「極太のシングルクレイドルは妙な倍音がでるからなぁ」とのたまう方、ご心配なく。乾いたアフリカ現地に限りなく近いこんな音が出せます。 現地感演出その二!ルックス、特筆すべきはそのプロポーション。くびれからの末広がり度が安定感を生んでます。 3段カービング、緻密すぎず粗っぽ過ぎず!これ大事です。まさに「現地と海外(アフリカから見た)のハイブリッド」です。 最近のジェンベはモダンすぎて・・・って方、これ、マジでいいっすよ。僕、欲しいです。ドゥグラ材、密度の高い甘く切ない音がします。そして一緒に歳を取っていってください。気づくと一番上の写真のような茶褐色のボディになってますよきっと。