ジェンベの「音」を構成する要素としてはいろいろありますが、よくいうところ「ボディ(木)の形態が大きく左右する」であることはほぼ間違いないと思われます。
しかしながら最近よく思う要素、それは「向き合い方」です。もっというと「叩くとき向き合う気持ち」です。なんか気乗りしない時は気乗りしないヘッポコな音がするし、入れ込みすぎても駄目。力んで音がひしゃげます。自然体で、何の疑問符も付けずに、それでいて叩くのが楽しくて仕方がない!って状態になると、間違いなくそのジェンベが持つポテンシャルの多くを出し切ることができるように思います。またそうなると練習するのが楽しくて、沢山練習する時間を持つ努力をするし、一石二鳥なんですね。
僕らはそのモチベーションを持ってもらうようなジェンベづくりが出来たらっていつも思ってるのです。
今回ご紹介するのはそんな意気込みが持てるジェンベです。
35cm口径と比較的大きめの口径ですが9kgと大きさの割には軽めです。
大きく目を引くのが赤と黄色で彩られたトップリング&ボトムリングのWクレイドル。
まず色彩でココロが晴れやかになりますね。サウンドも晴れやかな、時にスラップ音が伸びやかです。
さて、その「Wクレイドル」ですが、よく聞かれるところの「音に対する影響」ですが、佐々木の見解では微細に音色が締まるということはあるにせよ、それ自体では大きな影響は無いと思われます。
ではなぜWクレイドルにするのか?
ひとつはW=倍の数のリングとリングの噛み合わせを持つことで響きの空間を消して「切れの良い音」を実現すること。そしてもう一つ、実は前述した理由よりもこちらが本命だと思うのですが冒頭で述べた「向き合い方」で、Wクレイドルのジェンベを持った時「お!よし!」感がでて、少し触った時に「カッ」っと歯切れ良い音がしたときに一気に「気合いが注入される」人が多いのでは、と思うのです。
多いのでは?としたのは僕が「そうではない」からで、多くの人は「カッ」っと鳴るとテンションが上がるでしょう。ちなみに僕のファーストジェンベはクレイドル20個のゆるゆる仕様なので「ブンッ」って鳴ります(笑)
TDFではクレイドル用のロープのカラーバリエーションを豊富にご用意してます。長年使ったジェンベも着替えるがごとくお好みのカラー組み合わせWクレイドルにしてみるとタッチ感と装いが変わるのでよいのでは!ご紹介したマリレンケ35cmは赤と山吹色(黄色もレモンイエローと山吹と蛍光の3種類あります)のコンビネーションです。活力を与えるカラーですね。
人のオシャレは足元から・ジェンベのお洒落はクレイドルから。
どうもクレイドルのことばかり書いちゃいましたが、レグのカービングもとてもいいです。
この夏、お洒落で余裕のこのジェンベで更にジェンベにのめり込んでみましょう!
Mali lenke 35cm/¥64,800