ブルレスケとジェンベ

ジェンベのリズムに出会ってからか、身内贔屓(笑)でクラシックにはビートとかリズムの高揚が無いって、勝手に思い込んでた。

いやはや、とんでもない。

ブルレスケって楽種の曲があるって気が付いたのはごく最近のこと。N響のR シュトラウス ブルレスケでピアノが入ってくる始まりの(2:04から)湧き上がるピアノのリズムを聴いて欲しい。

httpss://youtu.be/p8GNy5rhv9o

まるでジェンベ音楽のソロのようなリズムだ。

そう、ここでピアノを弾いている若林顕

彼は実は中学の同級生だ。「若」って呼んでた。

若は体育の時間も球技の時は見学してた。ニコニコしながら。そう、ピアノをやってる、しかも超絶に。だからバスケとかで突指したら大変だからだ。

最初は「そんなのサボる言い訳だろ!」って冗談半分で聞いてた。

でも一度若の家に遊びに行ったて「ピアノ聴かせてよ」って頼んだ時があって、最初は「へへへ」とかいって流してたんだけど、しつこくお願いしたらスーってピアノの前に座ってくれた。そしてピアノの蓋を開けたときから若の顔つきが変わった。話しかけても全く無表情で僕の声なんて全く聴こえてない。

弾いてくれたのは今でも忘れもしない「英雄ポロネーズ」。
13歳中学一年の時のことだ。

そんな彼のことはずーっと忘れていた。でもネットの功罪か、ふと思い出して「若林顕」で検索したら、、、出るわ出るわ(笑)

若はいまセルフプロデュースというコンサートを行っている。そんな彼を表したコメントが
持続音を保持できない特性を持つピアノで、ピアノの限界を超えた“エスプレッシーヴォ(表情豊かに)”や“カンタービレ(歌うように)”を表現するために、あるいは巨大なオーケストラのみに可能な真の爆裂を表現するために、そしてどんな微かな音にも宇宙を宿すために、若林顕はひたすら理想の音楽を思い描き、音を追究する。多彩で深い音色、豊かで奥行きのある音楽表現は真のヴィルトゥオーゾのみが紡ぎだせるものである。”

驚いた。まるでジェンベ一本でガッツリ躍らせることができるアフリカ人ドラマーを評しているようなコメントだったからだ。

若は40年経った今でも、あの時の英雄ポロネーズで僕らを痺れさせたのと同じ、いや、それ以上の感動と興奮を聴衆に与え続けているのだ。

そういえばブルレスケはドイツ語で英語で言うと「バーレスク」。

ユーモアと辛辣さを兼ね備えた、剽軽でおどけた性格の楽曲を指すそうだ。

バーレスクで検索したらほとんどが「バーレスク東京」だった。

ね、たあさん。